日本酒の楽しみ方とは?日本が誇るオリジナルのお酒を紹介

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日本酒を楽しむ人たちは、今や世界にも広がっています。映画「インサイダー」でも、日本酒を楽しむシーンが出てくるほど。そんな日本酒とはなんでしょうか。また効能はどのようなものでしょうか。この記事では、日本酒の魅力を解説します。

1.日本酒とは

透明なお酒に、フルーティな香り、そして米由来の味わい。日本酒の味わいは独特で、他の地域にはないものです。フルーティな香りから米のワインとも呼ばれる日本酒。海外でも「Sake」といえば通じることが多いほど、世界でも有名なお酒なのです。では日本酒とはどのように定義されるのでしょうか。まずは日本酒のプロフィールを解説します。

日本酒とは

日本酒とは、「日本原産の米と水で作られたお酒」を意味します。フランス・シャンパーニュ地方で作られるシャンパンや、メキシコ・ハリスコ州近辺で特定の原材料だけを使って作られるテキーラと同じく、法律で原材料や地理的条件が決められているのです。そのため、海外の水や米を使って作る酒は日本酒ではないのです。

日本酒とお米

日本酒には大吟醸や純米吟醸など、様々な種類があります。これは主に原材料の米をどれだけ削ったかで分類されています。米は周囲を削れば削るほど、お酒は味わいが淡麗になります。逆にお米をあまり削らなければ、お米自体の特徴的な風味が味わえるお酒になります。お米は削らなければ削らないほど、お酒に多くアミノ酸が溶け出ます。このアミノ酸が多すぎると、クセが強い味わいや香りになってしまうのです。

2.日本酒の分類

日本のお酒に詳しくない人がまず迷ってしまうのが、日本酒の名前と違いです。大吟醸と純米大吟醸、どちらがどんなお酒なのでしょうか?そこで、日本酒の種類についても紹介します。

本醸造酒と純米酒

日本酒には大きく分けて本醸造酒と純米酒、そして清酒があります。本醸造酒とは、水、米、麹にアルコールを加えて作ったお酒です。一方純米酒は水、米、麹だけで作ったお酒です。これらのお酒を除いたものが単に清酒と呼ばれています。

吟醸酒と大吟醸酒

本醸造酒の中に、大吟醸や吟醸酒と呼ばれるお酒が含まれます。この2種類のお酒は吟醸造りという製法で作られており、お米もよく削られたお米が使われています。一方、吟醸酒や大吟醸と似た名前の「純米吟醸」「純米大吟醸」は純米酒の中で吟醸造りの手法を使って作られたお酒です。大吟醸と吟醸の違いは、米をどれほど削ったかで決まり、大吟醸の方が多く削って作ったお米です。

生貯蔵酒とは?

「生」という漢字がついたお酒を見たことはありますか?この「生」とは加熱して発酵を止める、「火入れ」をしていないということです。生酒というお酒はお酒ができてから瓶に入るまで一度も加熱していません。生貯蔵酒は貯蔵している間に一度も加熱していません。生詰というお酒は貯蔵する前に加熱しますが、その後一回も加熱しないお酒です。「生」とついたお酒は普通のお酒よりもお米の香りが強いので、味わいが変わるのです。

3.日本酒の効果

日本酒職人である杜氏の肌は、白く美しいことが多いと言われています。日本酒や原料の麹には、肌をきれいにする効果があることは有名でしょう。しかしそれ以外にも日本酒には様々な効能があります。日本酒の健康的な効果を解説します。

美肌効果

日本酒に含まれるα−EGという成分は、肌の保湿性を上げる効果があります。金沢工業大学の研究によれば、肌を健康に保つ細胞に働きかけて、コラーゲンとエラスチンという保湿成分を増加させる効果があるのです。日本酒を顔に塗ったり、飲むことで保湿しやすい肌になることがわかっているのです。しかも、日本酒にはビタミンB6という粘膜を強化する栄養素も含まれています。肌や粘膜の保湿性や強化ができれば、風邪などのウイルスや細菌を体内に取り込みにくくなるのです。

リラックス効果

近畿大学の研究によれば、日本酒にはリラックス成分である「GABA」の受容体を活性化させる働きがある成分が含まれていると言われています。また日本酒は血管を拡張し血流をよくする効果もあるので、全身のリラックス効果があるといえます。また日本酒には様々なアミノ酸類が含まれています。脳内精神安定物質の一つであるセロトニンの分泌を促進させる「トリプトファン」も含まれていることが鳥取大学の研究でわかっています。日本酒の飲み過ぎには気をつけるべきなのですが、健康に嬉しい効果があるのです。

どんな日本酒が特に健康にいいの?

日本酒の中でも、純米酒や生酒が最もアミノ酸を含んでいると言われています。米に含まれるアミノ酸がたっぷりと入っているのが純米酒の特徴です。また生酒も、絞った後加熱していないのでビタミンが変化せず残っています。そのため、この二つのお酒は特にアミノ酸を多く含んでおり、健康にいいと言えるでしょう。

飲みすぎないためには?

日本酒は美味しいのでついつい飲みすぎてしまいますが、飲み過ぎには注意が必要です。アルコールやアルコールを分解する際にできるアセトアルデヒドは体に悪影響を及ぼすためです。そこで、日本酒を飲む際にはタンパク質を多く取るようにしましょう。例えばお刺身や焼き魚など、魚のタンパク質が適すると言われています。また、日本酒を飲む時にはウイスキーのチェイサーのように、水を飲むことをお勧めします。日本では「和らぎ水」と言い、酔い覚ましの水として古くから伝わっています。この水は水道水ではなくミネラルウォーター、特に日本のミネラルウォーターが適するそうです。

最後に

日本酒は、日本独自のお酒です。長い間飲まれてきた日本酒には、様々な種類があり、健康的な効能も研究の結果わかってきています。もちろん美味しいお酒であることに違いありません。日本酒には多くの魅力がいっぱい詰まっています。そんな日本酒をぜひ飲んでみてはいかがでしょうか。

参考サイト
https://www.ozeki.co.jp/food_bio/products/alphaeg.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan/105/9/105_609/_pdf/-char/en
https://www.sawanotsuru.co.jp/site/nihonshu-columm/knowledge/kind-of-sake/
https://www.sapporoholdings.jp/csr/alcohol/health.html
http://www.hirosake.or.jp/iroha/kenkou.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1915/57/5/57_5_359/_pdf