宮崎県北部にある高千穂峡は、国の名勝・天然記念物に指定されています。荒々しい峡谷の間にはエメラルドグリーンの美しい水が流れ、木々の間からは滝が流れ落ちます。自然好きな方はもちろん、その美しい風景をおさめようと多くの写真愛好家が訪れます。
奥に見えるのは、高千穂峡で一番のフォトスポット真名井の滝。日本の滝百選にも選ばれ、高さ約17メートル。夏になると滝と遊歩道がライトアップされ、神秘的な雰囲気も楽しめます。
高千穂峡の遊歩道を歩きながら、美しい川だけでなく岩肌にも注目してみて下さい。岩が柱のようになっています。これは柱状節理(ちゅうじょうせつり)と言われるもので、マグマが冷えて固まる際に収縮して、このような形になるのです。高千穂峡は熊本県にある阿蘇山が噴火してできた溶岩が、水に浸食されてできたと考えられています。
遊歩道の途中にはしめ縄のかけられた高さ3メートル、重さ200トンの巨大な岩「鬼八(きはち)の力石」があります。この辺りを荒らしていた鬼八が、高千穂神社の御祭神「三毛入野命(みけぬのみこと) 」に向けて、力自慢をして投げたと言われています。