徳島県大毛島(おおげじま)と兵庫県淡路島の間にある鳴門海峡。太平洋と瀬戸内海の間にあり、潮の流れが激しく入れ替わる場所です。
そのため干潮と満潮の時刻になると、激しい潮流により海水が渦を巻く「鳴門の渦潮」という現象が発生します。
春と秋の大潮の時には、最大直径20メートルにもなる鳴門の渦潮。渦潮を見るには時間帯が大切です。干満の時刻から前後1時間(大潮時は前後2時間)が渦を巻きやすく、それ以外の時間帯は渦を見ることができません。
鳴門の渦潮を見るにはいくつか方法があります。間近で渦潮の迫力を感じたいなら、観潮船がおすすめ。現れては消えていく渦潮の発生に合わせ、船が移動し、より近くで観察できます。
船の次に近くで「鳴門の渦潮」を観察できるのは、大鳴門橋の下にある遊歩道「渦の道」です。海上45メートルにあり、散歩しながら真下に海を眺められます。鳴門の渦潮はもちろん、まるで海の上を歩いているかのような浮遊感を楽しめます。
「渦の道」は徳島県大毛島側にあり、周辺は鳴門公園として整備されています。ここは鳴門海峡と大鳴門橋を見渡せる絶景スポット。大鳴門橋は1985年に開通し、長さは1,629メートルあります。四国と本州を結ぶ3つのルートのひとつであり、重要な交通の要です。