【高知の夏の風物詩!】4日間でのべ100万人以上が訪れる「よさこい祭り」とは?

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高知県の自慢といえば、なんと言っても「よさこい祭り」。毎年8月に行われるこの祭は、その光景を一目見ようと県内外問わず大勢の人が訪れる四国三大祭りの1つです。

大勢の踊り子が舞う様子

「よさこい祭り」とは、簡単に言えば鳴子(なるこ)と呼ばれる小さな楽器を鳴らしながら、音楽にあわせて人々が舞を披露する祭です。気持ちが高揚する華やかな音楽や、鮮やかな大勢の踊り子の舞も衣装もとても美しく、高知の夏の風物詩とも呼べるイベントでしょう。

参加する踊り子の数は国内外、県内外からの参加者も合わせると毎年2万人超、舞踊チーム数は約200組。さらにこれを見に来る観客は、祭の開催されている期間4日間で累計100万人以上。まさに四国を、日本を代表する祭の1つとも言えるのではないでしょうか。

「よさこい」の語源や由来とは?

はりまや橋の夜景
はりまや橋の夜景

このお祭りの名前である「よさこい」という言葉。元々どういう意味の言葉か、皆さんご存知ですか?一説では「夜さり来い」、夜に来てください、という意味の昔の言葉が変化した言葉とも言われています。

よさこい踊りには、踊る側に実はいくつかルールが設けられています。そのうちの1つが、高知に古くから伝わる「よさこい節」という曲のメロディを使う事、というものです。このよさこい節が元々何の歌なのか、という事については様々な説があり、実ははっきりとはわかっていません。歌詞についても様々な説がありますが、純信というお坊さんとお馬という若い娘の悲恋の物語でしょうか。中でも特に有名なのは、純信というお坊さんとお馬という若い娘の悲恋の物語。

許されない恋をした2人は駆け落ちを試みるのですが、その逢瀬の場所となったのがいわゆる高知の名所・はりまや橋。人目を避けて逃げる為、その橋に「夜に来てください」というやりとりを行った、というものが所説あるお話の1つとなっています。

知ると楽しい!よさこい祭のルール・豆知識もチェック

踊り子の練習風景

先ほどよさこい踊りには複数のルールがある、とお話しました。先述したよさこい節のメロディを使う、ということ以外にもいくつか知っておくといいかもしれません。

まず、祭の期間中に踊り子が踊る会場は場所が決められています。会場は高知市内のみですが全部で15箇所以上あり、場所によっては激しく舞う踊り子の熱気を手の届く距離で楽しめる場所も。全国にテレビ中継される「追手筋本部競演場」や「中央公園競演場」、街の中心地であるアーケード街の「帯屋町筋演舞場」などが比較的人気の高いスポットです。
また1チームで踊れるのは150人まで。衣装に関しては大きな縛りはありませんが、ダイナミックな踊りが映えるように、鮮やかな色合いでスタイリッシュな和装のものが多いようですね。またこれもルールではありませんが、派手な衣装に映えるように華やかな化粧を施している踊り子さんも非常に多く見受けられます。

実際の鳴子の画像
鳴子

そして、鳴子(なるこ)と呼ばれる楽器を持って踊る事もルールの1つ。この鳴子も昔は朱塗りに赤と黒の小さな打ち木がついたものがスタンダードでしたが、最近は色や形のバリエーションもかなり豊かになっています。高知のお土産屋さんなどではあちこちで売られていますので、記念にお土産として購入するのもいいかもしれません。

さらに踊り子の集団を率いる為、「地方車」(じかたしゃ)と呼ばれる派手な装飾を施したトラックを各チーム1台ずつ用意しています。この地方者が踊り子の列を先導したり、踊りを披露する際の楽曲を流していますね。地方車に関しては過度な装飾の競い合いにならないよう、細かなルールも設けられています。しかしそれを差し引いても、踊り子の色彩豊かな衣装と同じくらい各チームの特色が色濃く反映された地方車は、非常に見ごたえのあるものともなっています。

迫力溢れる熱気を感じて!よさこい祭の見どころはここ

そんなよさこいの見どころと言えば、まず何より派手で華やかな各チームの衣装!どのチームも非常に個性的で色彩豊かな衣装を纏っており、熱心なよさこいファンの中には「衣装を見ただけでどのチームか分かる」という方もいるほど。
また実はよさこいを踊る際の楽曲はかなり自由な風潮で、原則よさこい節のメロディが入っていればなんでもOK。基本の和テイストな曲調だけでなく、最近はサンバやロック、フラメンコ、ヒップホップなどの曲調で踊るチームも増えています。それらの曲調に合わせた衣装を纏うチームも多いので、見ていて飽きる事もありません。踊り子の舞を見ながら衣装に注目したり、楽曲のどこによさこい節が使われているのか探したりするのも楽しみの一つです。

そしてやはり迫力溢れる踊り子たちの舞も、ぜひ生で直接見てその熱気を体感して頂きたいところ。よさこい踊りには表彰制度もあり、個人として舞が優れていたり、表情がイキイキしている踊り子には各演舞場・競演場でその都度メダルが送られています。さらに全参加チーム200組の中で、団体として舞が優れているチームも表彰されるようになっています。

よさこい祭りに参加するチームの目的は実に様々。賞を狙う団体もいれば、純粋に自分達の踊りを披露したいチーム、そして仲の良いメンバーと楽しく踊ることがモットーのチームも。中には観客の飛び入り参加もOKのチームもあったりするので、そこに参加して自身も踊りを楽しむのも面白いかもしれません。

残念ながら2020年は新型コロナウイルスの影響で、よさこい踊りは史上初の中止となりましたが、状況が回復したらぜひ直接その熱気を確かめてみてください。

Information

Access■追手筋本部競演場
・開催期間:8/9~8/12
・住所:高知県高知市追手筋
・アクセス:JR高知駅より車で約3分
Websitehttp://www.cciweb.or.jp/kochi/yosakoiweb/
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