後楽園とは
岡山県にある「後楽園」は石川県金沢市の「兼六園」、茨城県水戸市の「偕楽園」と合わせて日本三名園と言われています。また、文化財保護法で指定された、景観の良い場所を意味する「名勝」のうち、特に価値、景観、雰囲気の優れたものに与えられている「特別名勝」に指定されている庭園でもあります。
「特別名勝」は日本全国で現在30件程度のみとなっており、兼六園や偕楽園はもちろん、松島、富士山、上高地、黒部峡谷、龍安寺石庭、天橋立、厳島など日本を代表する観光地が選ばれています。後楽園は、それらと肩を並べているスポットです。
後楽園の成り立ち
後楽園は、今から約300年前に岡山藩2代藩主池田綱政によって作られ、江戸時代には庶民にも開放されていました。太平洋戦争によって焼失しましたが、江戸時代の資料を元に忠実に復元され、今でも岡山県民の憩いの場として親しまれています。
後楽園の見どころ(延養亭)
園内には、歴史的に価値がある建造物がたくさんあります。藩主が後楽園を訪れた際に居間として利用されていた「延養亭」はその一つです。延養亭の庭園は藩主を楽しませるために藩主が座る主室からの眺めが最も美しくなるように設計されています。
当時用意できた最高の材料と一流の技術により、見事に築堤当時と変わらない美しさを再現しています。
お月見の時期やお正月などには琴の演奏会が催されるなど、風情のあふれる時間を過ごすことができます。
また後楽園内にはいくつかお茶屋さんがあり、きびだんごと抹茶など、日本庭園の和の雰囲気の中で美味しい和菓子をいただくことができます。
夜間ライトアップ「幻想庭園」
後楽園では、春・夏・秋にそれぞれ夜間特別開園される「幻想庭園」というイベントがあります。夜のライトアップは、お昼に感じる趣とはまた違った素晴らしさがあります。この幻想的な景色が見られる期間は、春は4~5月のゴールデンウィーク期間の1週間程、夏は8月いっぱい、秋は11月中旬頃の紅葉シーズン1週間程となっていますので、是非機会を逃さずに訪れてみてくださいね。
岡山後楽園「幻想庭園」公式サイトhttp://genso-teien.okayama.jp/